あけほのむらさき

花も鳥もこころの旅にいく昔いくうつりして春はあけほの

2019-01-01から1年間の記事一覧

両極の一方

対照的な存在が好きで、歌でもよく詠んでいる。両極を眺め、相違点を味わう過程が心地よい。歌における自らの探究を考えるときも同様である。一方は古歌、もう一方は現代に向かった歌であり、両極を見る。 美の観点から、古歌における追及は焦点が定まったと…

後拾遺集のころ

『後拾遺和歌集 (岩波文庫)』発売予告を目にし、さっそく予約を入れた。この時代の芸術的背景に注目しているからである。表紙より。 もの思へば沢のほたるもわが身よりあくがれ出づるたまかとぞ見る―—和泉式部・赤染衛門・紫式部を始めとする女性歌人の華麗…

Whole(まるごと)生きるということ

Whole……まるごと、そのままの状態にて生きる。つまり、表裏のない生き方。道の人、つまりプロフェッショナルな人びとの生き方がこれ。道の人までの道程は厳しいだろうが、もうそういう生き方に変える方が幸せだろうと確信しつつある。 歌。言葉であることは…

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