あけほのむらさき

花も鳥もこころの旅にいく昔いくうつりして春はあけほの

2018-10-01から1日間の記事一覧

歌物語

物語に歌が挿入してあるだけで、ストーリーに濃淡が表れ、ぐっと深さが生まれると感じる。『西行花伝』には折々に三十一字が置かれており、歌の持つ力がたたえられている。 心酔したのは十三帖。吉野から綴った桜についての西行の書簡の箇所である。美しい文…

日本語が痩せていくとは

言葉は、時代の移り変わりとともに変遷する。古語が失われて新語が登場することは歴史の繰り返しだろう。ただ、情報革命というパラダイムシフトに置かれた現代は、かつてないほどの大きな変遷を体験していると思う。今が過去と決定的に異なるのは、やはり情…

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