あけほのむらさき

花も鳥もこころの旅にいく昔いくうつりして春はあけほの

2018-06-19から1日間の記事一覧

十七文字と三十一文字

十七文字と三十一文字の比較。十七文字は江戸期の蕉風を頂点に、この先これ以上の雅には到達できないのではないかと感じる。それほど芭蕉の業績が、十七文字の短詩型において完璧な永久の雅をもたらしたということなのだが。明治以降は子規、虚子から水原秋…

晒すということ

「歌ぐらい、自分の言いたいことを詠んでいい」。これはよく祖母が言っていたことだ。裏を返せば、現実社会では言いたいことも言えず鬱屈した気持ちがどこかにこもっているから、歌には真実を詠み込めということだろう。それが歌本来の姿なのだから。 問一、…

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