あけほのむらさき

花も鳥もこころの旅にいく昔いくうつりして春はあけほの

2018-05-25から1日間の記事一覧

芭蕉とつながる

タイトルを「あけほのむらさき」と決めてまもなく、「曙」と「紫」の二語が登場する句と遭遇し瞠目した。それは、松尾芭蕉が紫式部ゆかりの石山寺を訪ねた際の一句。十七音にぴたりと収まり、夜明けの宝石のような美しい空間を表現している。 瀬田に泊りて、…

中宮定子へのオマージュ

「あけほのむらさき」というタイトルは、中宮定子へのオマージュである。「面影」や「気配」といった直接に語らずして心情を描写する「不言の言」の精神文化は、『源氏物語』が由来とされている。その大長編に影響を与えたと言われる『枕草子』は、今からほ…

喝!

結社に所属する一介の歌詠みとして、歌の道の端っこを歩んでみたいと思い始めたのはつい最近のことだ。現在同人。とはいえ年会費を支払いながら忙殺を理由に欠詠の続いた期間は長く、振り返れば出詠期間と欠詠期間がほぼ半分半分か。 「コップ半分の水」の状…

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