あけほのむらさき

花も鳥もこころの旅にいく昔いくうつりして春はあけほの

日本酒の和歌的温度表現

 日本酒の温度表現が和歌的で素敵だったので、以下メモ。

冷たい日本酒 (cold)

  • 雪冷え 5度C/41度F (snow-cold)
  • 花冷え 10度C/50度F (spring-weather-cold when Sakura flower is blooming)
  • 涼冷え 15度C/59度F (cool)

常温の日本酒 (room temperature)

  • 20度C/68度F
  • 25度C/77度F

温かい日本酒 (warm and hot)

  • 日向燗 30度C/86度F (sunshine-warm)
  • 人肌燗 35度C/95度F (skin-warm)
  • 上燗  45度C/113度F (slightly hot)
  • 熱燗  50度C/122度F (hot)
  • 飛び切り燗 55~60度C/131~140度F (very hot)

 冷酒では「雪・花・涼」と「冬・春・夏」の移ろいに沿っており素敵。燗酒では、日向・人肌とこれもまた抒情溢れ、名付けた人の感性が窺われる。常温のお酒の名称がないので、冬、春、夏に次ぐ秋の意味で「紅葉酒」とか「楓酒」「椛酒」などどうかなと思ふ。調べてみたところ固有名詞としては存在していなさそうなので、普通名詞にもできそう、可能性はありか。人肌は skin-warm より body temperature のほうが一般的にぴんとくる。

©akehonomurasaki